年末年始は実家への帰省が出来ませんでした。
ビデオチャットを利用して両親の状態を気にかけています。
体調には問題なさそうですが、同居している弟夫婦との折り合いが良くなくて心配なのです。
ひざを突き合わせることができないので、改めて両親への態度を学んでいます。
参考にしたのは「老いた親へのイラっとする気持ちがスーッと消える本」。
僕はイライラしていないけどね。
弟に伝えられることがあればいいと思っているし、うっかり僕の態度まで悪くなってしまったら、両親が過去の子育てを反省することになってしまいます。
それはダメだ。
人生の終盤へ突入している老親に取り返しのつかない後悔を抱かせてはいけません。
一緒には住んでいないからこそ。
こういうのって、役割分担です。
同居していない僕だからこそ優しくできるのです。
本書では高齢者の症例が列挙されています。
取りがちな行動、考え方、習慣など。
様々な場面ごとの対処方法に興味のある方は、本書を手に取ってみてください。
全編を通して共通している考え方はこれです。
「年を取っての衰えは避けられないから、優しく付き合う」
これ。
ホント、これしかない。
老人になると認知症でなくとも認知力は落ちてきます。
何度言っても忘れるとか、言われたことをできないとか。
しょうがないです。
僕たちだって忘れます。
言われたことができません。
老人ばかりを非難するのは的外れです。
それって、弱いものイジメ。
イジメ、カッコ悪い。
歳をとると社会からの要求が減り、関りも減ってきます。
そして、孤独感を募らせ駄々っ子みたいになるのだと思います。
自分を抑制できない子どもと同じようなものです。
どれほど腹の立つことを言われても、相手にならないで、怒らずに優しく扱わなくてはいけません。
子どもだって何度も言わないと分からない。
大人も。
老人だって同じです。
むしろ認知力は衰えるから、更なる辛抱強さが必要になるのです。
そのためには、自分の余裕を確保しておくこと。
誰だって親に厳しく当たりたくはありません。
だけど、許容度がないとすぐに突っ掛かってしまう。
僕の弟夫婦のように。
仕事が忙しいと言っていたし、子育ても大変そうです。
一緒に住んでいると、難しいこともあるのでしょう。
適切な距離が取れている僕には分からないことが沢山ある。
それでも、人生にイライラしてはいけない。
弟夫婦を落ち着かせることが出来たら、伝えよう。
「年を取っての衰えは避けられないから、優しく付き合う」
たったこれだけのことが出来ないのに、親のことばかり文句を言うのは筋違いってものです。