会社を退職してから3週間が過ぎました。
諸手続きを行ったり、歯医者でオーラルクリーニングしたり、本を読んだりしています。
小学校から戻ってきた子どもへの対応(ランドセル片付けるとか宿題やらせるとか)や保育園の送迎にも慣れてきました。
材料の分量が分からず買い込みすぎたり、難易度が高い料理に手を出して黒くて塩辛いだけの物体を制作してしまったりですが、料理も頑張っています。
会社に行かないことに対しても、違和感が薄れつつあります。
起床して、今日の必須事項がないことに驚かない。
カーテンを開けて今日の天気を想い、洗濯物を干しながら陽光に感謝する日々です。
思えば空を見上げる機会が増えました。
澄み切った青空に深く息をつき、どんよりと曇った空に憂いを覚える。
雨の日には無理に外出せず、雨音を聞きながら物思いにふけったりしています。
脳に張り付いていた薄い膜のようなものが剥がれていっています。
思考を鈍らせ、視界を曇らせていた膜。
組織に組み込まれ、労働力として無理をしていた年月が生み出した、得体の知れない膜。
脳が疲弊し、未来を夢見ることを億劫だと感じさせていた。
少しずつですが着々と膜が解消されて、気力が戻ってきています。
次は何をしようか。
社会に影響できることがしたい。
誰かに正しく喜んでもらえること。
退職とは社会的な基盤を失うことです。
なぜかサラリーマンをやっているだけで社会的な信用を獲得できていた。
退職したことによる不安も付きまといますが、膜が剥がすことができた幸運に感謝です。
クリアな思考と視界で、次のステージを歩もうと思います。