我が家には3人の子どもがいます。
3人いると家庭内にて社会の縮図が出来上がるので、人間関係を学ぶのに適しているそうです。
派閥作ったり仲裁したりとかね。
ホンマかいな。
その効果なのかは分かりませんが、末っ子の二女は末っ子であることを強く自覚しています。
生まれ変わっても末っ子に生まれたいらしい。
ちなみに、長女も末っ子がいいそうです。
確かに二女は甘やかされています。
幼稚園の年中組だというのに、まだ小さい子扱いされている。
小さいアピールをしてくるけれど、すでに小さくはない。
飛びついてきた二女を受け止めて、後ろ向きに倒れたことがあります。
ゆっくりと。
長男は叱られはするけれど、真剣に怒り始めたら自重します。
長女は、そもそも怒られそうなことをしません。
この辺りが家庭内における社会経験のなせる業なのです。
対して二女はいつまでも調子に乗るので、頻繁に妻に怒られます。
怒られるとビックリしている。
えっ、二女だよ? って顔をしています。
そうだよ、二女が叱られているのだよ。
なんで怒られない前提で生きているんだ。
食事中、歌ったりダンスを披露したりします。
まずは食事を済ませるように妻からの指示が飛びました。
本気で注意されても、ふざけ続ける二女。
妻の怒りもヒートアップしてきました。
矢継ぎ早に投下される厳しい叱責。
二女も黙ってうつむいています。さすがに懲りたのでしょう。
それでも妻の怒りは収まりません。
これはあかん。日頃のイライラが蓄積している。
怒りの許容量を突破してしまっています。
こうなると僕の出番です。
妻が怒っているときには僕がフォローし、僕が叱るときには妻が慰める。
逃げどころを作ってあげるのも親の役目です。
救いの手を差し伸べる機会を待ちます。
妻の罵詈は止まりませんが、息継ぎのタイミングを狙いました。
「まぁまぁ、妻・・・」
と僕がステップインするよりも早く、差し込まれた言葉。
二女です。
「ブーブーブーブー言わないの!」
妻への反抗。マジかよ。
固唾をのんで、成り行きを見守る長女と長男。
二女が引っ叩かれる!
しかめっ面を維持していた妻も、堪えられません。
吹き出してしまった。
そう来るとは思っていないからね。
二女の勝ちです。
素晴らしい勇気。
その一歩は踏み出せないよ。
上手くいったからいいものの、失敗したときのダメージが大きすぎます。
これが末っ子の力なのです。
許されると信じている。
生まれ流れにしてのエリート教育。
これだな、社会を生き抜く力。
世間を甘く見通す力を二女から学びたいと思います。