ラスベガスサンズの保有株を全数売却しました。
香港市場上場のチャイナサンズ株式の保有と合わせると、保有期間は5年間以上です。
ゴミ処理業者のウエイストマネジメントと合わせ、2銘柄とも同日に成行取引で約定しました。
売却計画はこちらです。
ウエイストマネジメント売却についてはこちらの記事に纏めました。
今回はラスベガスサンズ(LVS)の保有についてまとめます。
一度保有した個別株は、知らぬ間に傷跡を残しています。
株価が上がればモヤモヤするし、下がると胸を撫でおろすのです。
保有していないのに。
極めて人間的な行動です。
そして、空想の利益をほかの手段で取り返そうとする。
役満を取り逃した雀士が流局後も大きい手を狙いに行くようなものです。
ビットコインのバブルを目前に売却してしまった投機家が、草コインで利益を出そうと挑む行動にも似たものを感じますね。
止めときなはれ。ケガするぞ。
感情を否定するわけではありませんが、極端な心情変化は資産運用には不都合です。
売却した銘柄は徹底的に振り返っておくこと。
苦しみに立ち向かっておくことで立ち直りが早くなるのです。
前置きが長くなりましたが、ラスベガスサンズ(LVS)について振り返ります。
湧き上がるチャイナマネーを吸い上げる方策として、カジノ銘柄への投資を検討しました。
米国上場銘柄と香港上場銘柄を調べ、配当利率とPER、売上の伸びを比較して選んだのがサンズチャイナ(香港株)です。
比較についてはこちらをどうぞ。
その後、株式指標の改善を受け手ラスベガスサンズ(米国株)に乗り換えました。
資本の増加力は、投下資本の源流に近づくほどに強く働きます。
支店勤務より本社勤務のほうが待遇が優れているのと同じ理屈です。
購入と売却履歴を書き出してみます。
<LVSの購入遍歴>
2018年5月 @US78.00- x 250株
2018年8月 @US67.00- x 70株
2018年9月 @US61.00- x 70株
2018年10月 @US49.50- x 100株
2019年11月 @US62.50- x 100株
2020年1月 @US71.45- x 10株
<LVSの売却遍歴>
2021年5月 @US61.32- x 600株
コツコツと積み上げてきた保有株を、一撃で放出しました。
清々しい気分です。
購入についてはこちらをどうぞ。
当初はUS$78.00-で買い付け、最終的にはUS61.32-での放出です。
もともと株価の増減が激しい銘柄ではありますが、配当金の支払い停止は特に悪材料でした。
僕はそもそも配当金によって、中国で溢れる富の還元を目論んでいたのです。
無配転落したカジノ銘柄は、僕の目的にそぐわない。
そもそもギャンブルなんかに手を出してはいけないし、ギャンブルで生計を立てている人たちに近づいてはいけないのです。
資産銘柄も賭博だろと指摘されると、ぐうの音が出ないけれど。
ラスベガスサンズの最終成績はマイナス2万ドルです。
日本円にして220万円ほど。
結構な金額ですね。
切り替えよう。
売却資金は全世界株式ETFのVTに振り分けます。
たった1つの企業に、我が家の大切な資金を任せてはいけない。
今更だけどね。
株式投資が儲からないのは、銘柄を回転させてしまうからだそうです。
売却する必要もないほどに分散された銘柄を長期間保有することが最強の投資術になるらしい。
本に書いてありました。
投資した銘柄をいつまでも大事に抱えてしまうことは、犯しがちな間違いです。
拘束してしまっている資金は、ほかの銘柄に投下できない。
なにかを手に入れるためには、なにかを捨てなくてはなりません。
断腸の思いで手放したラスベガスサンズ。
その資金で、あらためて世界の発展にあやかろうと思います。