億万長者物語

30歳100万円から運用を始め、40歳現在1億3,100万円。会社は辞めました。経済的自由を目指して、まだまだ頑張ります!


「人はなぜ他人を許せないのか?」を読んだ

 

世の中は怒っています。

 

社会とか政治とか経済とか。

 

マスクとかオリンピックとか。

 

怒っていることにも怒っていて、もはや怒りのインフレ状態。

 

痛々しいです。

 

巻き込まれたくないので極端な意見とは距離を保つようにしていますが、僕もいつ当事者になるか分かりません。

 

怒られる側になるのも嫌だけど、怒ってしまうのも嫌だ。

 

自分の立場をコントロールできるよう、排他的になる仕組みを勉強しました。

 

「人は、なぜ他人を許せないのか?」です。

 

人は、なぜ他人を許せないのか?

人は、なぜ他人を許せないのか?

  • 作者:中野 信子
  • 発売日: 2020/01/25
  • メディア: Kindle版
 

 

本書は脳科学者により執筆されています。

 

専門家としての見識に加え、世界との比較による日本社会の分析が鋭く、読み応えがありました。

 

人間は本来、自分が属している集団以外を攻撃するそうです。

 

集団の持続は生物としての安全性を高め、生活への効率を高めることにつながります。

 

愚かであろうとも理性を抑制して集団に従う「正義」は、知性を獲得した人類ならでは行動なのです。

 

著者は、とくに日本人に「正義中毒」の傾向が顕著だと指摘します。

 

集団には生存のための多様性を確保しておく必要がありますが、自然災害が多発し生活面積が制限される日本では、均質な集団を保持する必要がありました。

 

摩擦を避けて自分の主張を抑え、集団の和を優先することが求められたのです。

 

自分の集団を守るための、ほかの集団への攻撃は、社会性を保つために正当化されます。

 

正義に基づく攻撃は興奮物質ドーパミンの分泌行為。

 

集団とは異なる他者を叩けば叩くほどに快楽が生まれ、止まらなくなるのです。

 

 

 

SNSの登場により「正義中毒」は加速されました。

 

ドーパミンの罠は避けられない。

 

以前書いた、これですね。

www.yabure-kabure.site

 

AIによって選別された情報は均質的な集団を生み出すのに適しています。

 

自分好みの集団に、容易に没入できるのです。

 

 

 

集団が組織されると同調圧力が発生します。

 

少数意見は周囲に合わせなければならないと感じてしまう。

 

「優秀な愚か者」である必要があり、前例を踏襲し、集団に忠実で従順な人が徴用される傾向があるのはこのためです。

 

日本企業の特徴そのもので、怖い。

 

僕は、知ってか知らずか、すこし特殊な生き方をしてきました。

 

進学や就職もそうだし、今ではリタイアして完全に道を踏み外しています。

 

大丈夫か自分?となる。

 

人生に対する焦りみたいなものが、常に付きまとっています。

  

この違和感こそが重要です。

 

「正義中毒」に冒されてしまうということは個性の放棄。

 

自分の意見を提起しているように感じても、実は組織に埋没しているに過ぎません。 

 

それに、知らず知らずに排他的になってしまうのは残念だ。

 

違いを保持することが、独特な成長を促します。

 

生き苦しさはあるけれど、それこそが刺激を生むのです。

 

自分に対しても、他者に対しても、違いを受け入れること。

 

社会に仕組まれた均質化への罠に抗い、自分が正しいと思うことを大切にしようと思います。