我が家の保有資産はほとんどが米国株に投下されており、その大半が市場指数系のETFに占められています。
50銘柄以上の個別株を保有し、改良を重ねた末に辿り着いたポートフォリオ。
SPXLによるレバレッジが過剰気味ですが、それなりに気に入っています。
個別株はほとんどを放出しました。
最新の個別株の整頓戦略はこちらです。
NISAの非課税期間を満了するために保有を続けている銘柄を除けば、現時点での個別株は2銘柄を残すのみです。
メルカドリブレ(MELI)とP&G(PG)。
メルカドリブレはラテンアメリカを席巻する巨大IT企業です。
市場の伸びも、企業の支配力も、長期的な成長は間違いないと考えて保有を続けています。
新興国株でグロース株。
言うまでもなく、株価の値動きはアグレッシヴです。
買って保有するだけの退屈気味インデックス投資に花を添えてくれます。
P&Gは配当金狙いで保有を続けています。
安定した配当は魅力だし、業績も順調に拡大していてキャピタルゲインまで期待できるのです。
辛い時期もありましたが、メルカドリブレは順調な株価成長を遂げてきました。
ファイブバガー(5倍株)を達成した当時の記事はこちらです。
それからも株価の伸長は止まらず、5ヵ月後にはテンバガー目前に迫っていました。
保有4年間でテンバガー!
100円が1,000円になります。
まさに、桁違い。
我が家は200万円ほど突っ込んでいるので、中古マンションが買えるクラスの大騒動なのです。
現実は甘くありません。
瞬く間に、最高値から35%以上も値を下げました。
僕は含み益に守られているけれど、急騰相場に乗りにいった人には目も当てられません。
白目を剥きながら公園のベンチでカップ大関を呷っているのではないだろうか。
大丈夫だよ。きっと日は昇りますよ。
テンバガーが遠のいたメルカドリブレ。
200万円で獲得しようとした1,800万円の利益を全世界株式指数のVTで得ようとしたら、いくら必要だったか。
VTは同期間で60%上昇します。
1,800万円のために必要な金額は3,000万円です。
新興グロース株に投下する200万円と、全世界ETFの3,000万円。
金額の違いは途方もないですが、VTに突っ込むほうが再現性があります。
実際に、VTは最高値圏から転落もしていないし。
少ない種銭で巨額の利益を得ようとする投資は投機です。
上手くいくかもしれないし、失敗するかもしれない。
覚悟のうえで勝負するのも戦略ですが、手堅く資金を増やしていこうとするならばインデックスを購入しておいたほうが無難です。
個別株に3,000万円も投下できないけれど、インデックスだったら耐えられます。
というか、実際に持っています。
我が家が資産運用に励むのは、経済的な制限から解き放たれるため。
それなりの資産が貯まったし、妻はまだ働いています。
急ぐことはありません。
ゆっくりと確実に。
グロース株の躍動感ある値動きは魅力だけれど、経済的ストレスからの解放はそれに優先される。
1,800万円の利益を獲得するためには、退屈なインデックス系投資の継続が現実的なのです。
保有している現在価値850万円のメルカドリブレ。
それはそれ。
テンバガーを成し遂げてみたいので、保有は継続します。
デザートみたいなもの。
あまり期待しすぎることなく、気楽な夢を見ようと思います。