窓を閉めた。
そして、地獄の釜の蓋が開く。
妻は虐待に怯えています。
虐待はしていないよ。
年に1回は思わず手が出てしまうこともあるようです。
長男にカンチョウされたときとか。
あくまで反射的なものです。
人間の生存本能と言っていいでしょう。
怯えているのは通報です。
近所から虐待だと誤解されていることを恐れています。
我が家では就寝前が説教タイムです。
提出物をやっていないとか、宿題をやっていないとか。
子どもがグズるのも大抵はその時間です。
止まらない妻の怒声。
子どもたちの泣き声。
就寝前の閑静な住宅に、伸びやかに響き渡るのです。
子どもを育て上げるのは親の責務ですが、大声で叱責してしまうことを気にしていたようです。
アンガーマネジメントを習得しました。
怒りを感じてから6秒待つ。
感情のピークは長くても6秒だそうです。
6秒で妻は何をするか。
窓を閉めて回ります。
6秒後に怒りが持続していれば、そのまま説教タイムのスタート。
窓が閉められているため近所に虐待を疑われることはありません。
6秒後に怒りが収まっていれば、また窓を開け放てばいい。
今まで、そんなことは一度もなかったけれど。
子どもたちの幼少期には、オムツを履かせてから怒っていました。
泣き出した子どもたちが、叱られたあまりにおもらしをしてしまうことがあるからです。
それだけの余裕があるなら、怒りを収めればいいのに。
瞬間的な感情に任せて行動してもロクなことにはなりません。
怒りのピークはたったの6秒。
せめて6秒経ってから対処すればいいのです。
窓を閉める6秒。
その余裕で虐待通報を免れます
オムツを履かせる6秒。
不要な拭き掃除から解放されるのです。
いつでも心に余裕を。
妻を見習い、6秒耐えてから行動しようと思ったのでした。