二女と幼稚園のお遊戯会に出かけました。
座席間を離したり、組ごとに参加できるイベントを区切ったり。
感染症対策の苦労が垣間見える運営でした。
開催に尽力してくれた園には感謝しかありません。
幼稚園生に同伴できるのは1人のみです。
両親のうち、どちらかしか参加できません。
ケンカになる家庭もあったと思います。
子どもに決めさせて母親が指名され、選ばれなかった父親が拗ねてしまったりね。
目に浮かぶようです。
我が家では、幸運にも僕が参加することになりました。
妻はいじけていないよ。
ゆっくり過ごせる休日を喜び、午睡を貪ったようでした。
僕はといえば、交友関係が知れてよかったです。
二女が同年代の子どもたちと遊んでいる様子を見たことは初めてでした。
ヨーヨーを釣ったり、射的を楽しんだり。
お喋りしたり、じゃれ合ったり、浴衣を褒め合ったり。
とくに仲良しなお友だちが数名いるようでお遊戯会の間ずっとくっついていました。
子どもの成長を実感できることは嬉しいものです。
これからも真っすぐに育っていけるよう、いつまでも愛情を注ごうと思いました。
お遊戯会には多数の父親も参加していました。
4割ぐらいがお父さんだった印象です。
僕が小さい頃、学校の行事は母親の参加が一般的でした。
今では当然のように父親が育児参加できます。
お父さんだって子どもと関わりたい。
いい方向に時代は変わったものです。
周りを見渡すと特殊な状況に気が付きました。
女の子は浴衣を着ています。
男の子はほとんどが甚平です。
大人はというと、普段着です。
浴衣を着ているのは僕だけ。
園からはなるべく浴衣を着てくるように指示が出ていたはずです。
なんてこった。
あれは子どもにだけ向けられたメッセージだったのか。
周りの保護者からは気合の入った父親だと思われたことでしょう。
構いません。
存分に楽しむことができました。
こういうのは外見から。
浴衣を着ることでお祭り気分を高揚させるのです。
周囲の目を気にして喜びを制限してはいけません。
遠慮することなく思う存分に楽しめばいいのです。
僕は知っています。
ほかの親だって浴衣を着たかったに違いがない。
浴衣姿を見る目に、驚きに交じってかすかな羨望が浮かんでいたことを僕は見逃しませんでした。
大人は社会生活のなかで否応なく自分を制限しなくてはなりません。
子育てくぐらいは無邪気に楽しめばいいじゃない。
感情に誠実に。
親になれたことを満喫しようと思います。