資産運用では複利の力を利用することが大切です。
1,000万円の資産を年利7%で運用した場合、初年度は70万円の利益が生み出されます。
リターンを運用に組み込むことで利益額が膨らみ、20年後には237万円を生み出します。
そして資産は3,619万円にも膨れ上がるのです。
強烈な複利効果。
机上の空論だけどね。
それでも僕たちは過去7%の成長を遂げてきた米国株式に夢をみるのです。
複利効果はマイナス方向にもインパクトを及ぼします。
分かりやすいのはギャンブルで身を滅ぼす人。
パチンコの還元率は9割ほどだと言われています。
1玉4円を打ち出すと、およそ3円60銭になる。
たった40銭です。
パチンコは1分間に100発も打てるそうです。
そして毎日の遊戯が可能。
お金が減っても、損失額は変わらず40銭。
資産へ与える影響力は雪だるま式に膨れ上がります。
まさに複利効果。
たったの40銭だと油断していると取り返しのつかない借金を抱えることになるのです。
カジノの還元率は97%です。
減額率はたったの3%。
厄介なことにカジノは掛け金の上限がありません。
そこが夢を見せてくれる要素でもあるんだけど。
好きなだけ突っ込むことができるし、いつか取り返せる気がしてしまう。
それでもダメージは変わらず3%。
気付いたら100億円もの資金を失ったりするのです。
気絶するね。
宝くじの還元率は45%です。
一度の試行で半分になってしまう。
とんでもないボッタくりです。
でも宝くじで破産した人って、聞きません。
噂に聞くのは大金に当選して金銭感覚が狂い、その後の人生に困ってしまった人。
還元率に恵まれない宝くじより、パチンコやスロットのほうが危険な感じがします。
宝くじが比較的に安全なのは連続して買えないからです。
1日に何度も買うものではないし、毎日買うものでもありません。
減額率は凄くても複利効果が発生する前に手持ち資金が回復し、致命傷にならないのです。
気を付けなくてはならないのは連続する散財です。
いつもの浪費は生活費を圧迫します。
たまの贅沢は余剰資金から捻出できるから致命傷にはならないけれど、繰り返してしまうと資産への切り崩しに繋がります。
複利効果が発生する連続した支出は徹底的に避けること。
定期払いの会員費には抵抗感が薄れてしまうし、不要なサブスクリプション契約には注意が必要です。
一度だけの支払いであっても、税金の徴収やメンテナンス代が必要になる支出もあるから油断は出来ません。
マイナスの複利効果は資産に与えるインパクトが膨れ上がります。
資産運用への捻出も出来なくなるからプラスの複利効果を得る機会も失います。
獲得できるはずだった期待値を考えるとダメージは破壊的です。
資産運用に励む僕たちは複利効果の素晴らしさを知っています。
同様に恐ろしさを含んでいることも忘れてはいけない。
複利の力を上手に利用し、健全な資産形成に努めましょう。