思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
ベストセラー「FACTFULNESS」の紹介文です。
統計を正確に分析する技術を紹介する本だと思っていました。
違います。
データを使って世界の実像を伝える本です。
いい意味で裏切られました。
「FACTFULNESS」を読んだので感想を記載しておきます。
本書では最新のデータを取り上げ、世界の貧困についての正しい状況が伝えられます。
社会は分断されていないとか、人口は増え続けず頭打ちするとか。
悲しい事件や救いようのない紛争はなくなっていないけれど、犠牲者は減り続けています。
筆者によれば世界はどんどん良くなっているし、思っている以上に平和になっているのです。
目を通さず世界を間違って捉えてしまう「本能」が本書では10個紹介されています。
一般的に信じられている勘違いを正し、ありがちな思い込みの「本能」が指摘される。
社会の実像に興味がある方は読んでみてください
冒頭には世界について13個の質問が用意されており、正答率は20%以下。
僕は3問しか正答できませんでした。
何も知らなかったということですね。
本書を読むことで世の中を正しく捉える契機になると思います。
乱暴に要約すれば、本書では世界が良くなっているし、これからも良くなっていくことが説明されています。
投資を続ける僕にとっては勇気づけられる情報でした。
心配していたのは株式投資によって貧富の差が拡大することです。
なんとも壮大な悩みですね。
でも世界が安定して成長するためには適温での成長は欠かせません。
投資家が富を占有してしまって革命が起きたらどうしよう。
文句を言っている暇があれば投資をすればいいのにと思うのですが、そういう人に限って汗水たらした給料をありがたるのです。
だったら不労所得の他人の資産なんて、ひがまなければいいのに。
それに資本主義が高度化しすぎて労働者がいなくなることも心配です。
やはり壮大ですね。
世間ではFIREや寝そべり主義が流行っていて働くことに対しての意義が揺らいでいます。
資本家が富むためには労働者が必須。
だれも働いてくれなくなったらどうしよう。
僕は資本家ではありませんが、株式投資を通して資産を構築いるから切実です。
杞憂です。
世界は全体的に富んでいるし、社会が貧困から脱することで労働環境に人材は流入し続けるのです。
世界を正しく捉えること。
敵を知ることが勝利への第一歩です。
株式投資は戦いではないけれどね。
株式に投資するということは世界の未来を信じるということ。
世界には問題も残されているけれど、おおよそ好転していることが分かりました。
株式価値は幸せの総和。
人道的にも僕の資産のためにも。
人々が貧困から抜け出し幸せに暮らす世界を切望してやみません。