もう無理だと長女が訴えてきました。
バスケットボールと水泳を習っており、通信学習を受講しています。
幼稚園のころからのピアノも継続しているし、そろばん教室にも通っています。
なんでこんなことになっているんだろう。めちゃくちゃ忙しい。
僕自身が習い事の少ない子どもだったのでびっくりです。
のびのび育ってもらえれば充分だと思っているのですが教育熱心な家庭の子どもみたいなことになってしまいました。
長女は小学校から帰宅するなり習い事に出かけます。
曜日によってはダブルヘッダーです。
僕も把握しきれない。
習い事の総日数は延べ10日。
長女のカレンダーはスケジュールがぎっしりです。
勉強を続けておくと人生の可能性が広がりますが、それ以外は無理をすることはありません。
長女に習い事を減らすように声を掛けてみました。
全部続けたいそうです。
そんなバカな。なんでもかんでもは無理だよ。
楽しい順番を聞いてみました。外堀から埋めていく作戦です。
バスケ、書道、水泳、ピアノの順に面白いとのこと。
よっしゃピアノだな。
6年間も続けてきたし、そろそろいいだろ。
単価が高いし、日々の練習も必要です。
いかに時間を圧迫しているかを伝えました。
本人も知らず知らずに疲れが積もっていたたのでしょう。
辞めることに納得してくれました。
長女はピアノ教室から晴れ晴れと帰宅しました。
辞める意思を思う存分に伝えきれたようです。
これからも頑張るらしい。
・・・えっ?
ピアノの先生と話してやる気に満ちています。
レッスンがない日も自己練習に励むらしい。
目論見が外れて長女のやる気をアップさせてしまいました。
ピアノの先生が何を伝えのかは分かりません。
生徒を手放したくはないだろうから前向きな言葉をかけたのでしょう。
上手くなってきているとか、次のステージに進めそうだとか。
辞意を伝えた日には新しい課題曲をもらってきていて、トルコ行進曲に挑みます。
指使いが繊細かつ速い難曲。分かりやすいレベルアップを遂げました。
周囲にうまく乗せてもらうことは重要です。
宥められ励まされて次のレベルへと進んでいく。
そのうちにそれぞれの立場があることも分かってきます。
ピアノの先生は見込みがない子にも才能を見出さなくてはいけないのです。
もちろん、うちの子には才能があるけれど。
長女がゆっくり育っていけるのかは心配ですが、上手に時間をやりくりして欲しいと思います。