子を持つ親にとって、育児は最も大きな関心ごとの1つです。
我が家の方針は関り過ぎないこと。
子どもは独立しており自分で考えて解決できます。
自ら学習し育っていく機会を奪ってはいけません。
いくつかの育児本を読んでみましたが、同様のことが記載されていました。
親に出来ることは徹底的に愛すること。
愛されているという安心感が自己肯定感を育てるのです。
今まで読んできた子育て本はこちらです。
育児の励みになりました。
www.yabure-kabure.sitewww.yabure-kabure.site
子育て本を読んでいても分からないことがあります。
それはダメな育て方についてです。
強烈な親、いわゆる「毒親」についても知っておこう。
育児に正解はありませんが、よくない方法を知れば反面教師として活かすことが出来ます。
「母がしんどい」を読んだので思ったことを記載しておきます。
本書は筆者の自己体験をベースにしています。
マンガなのでサクサク読めますが、ページを手繰る手は重かった。
追い込まれる子どもの様子がマンガとはいえ辛いのです。
本書に登場する母親は自分の価値観を娘に押し付けます。
親の趣味で塾に通わせ、娘の友だちや恋人と勝手に親しくなろうとする。
本人が参加できない卒業式に列席してひとり感動したり。
一方ではお小遣いの約束を守らないし、ブラジャーすら買い与えません。
いつもはひょうきんで元気ですが、ちょっとしたことで機嫌を損ねて癇癪をおこし暴言を吐くのです。
父親も父親です。
積極的には関わらないものの家庭を崩壊させた喪失感はあるらしく娘を取り込もうと必死。
子どもが親を愛することを当然と考え強要してしまいます。
本書の主人公(著者)は母親と同じくヒステリーを発症させますが、自らカウンセリングに通うことで解決したようです。
著者と同じ経験や症状に苦しむ人は何よりも自分を優先させてください。
おかしな親は否定していいし、逃げたっていいのです。
長女が本書を読みたいと言い出しました。
僕の様子をみて読み応えのあるマンガだと思ったのでしょう。
怖い本だと脅したものの興味は失せることはありません。
情緒に与える影響が心配ですが読ませてみました。
怖くはないそうです。
さらに読み進め、止めてしまいました。
飽きたとのことです。
親がニコニコとすり寄ってきて意向を押し付け、嫌がった子どもにヒストリーを起こす。
しばらくの冷却期間を置く。また繰り返し。
確かにね。
僕は心苦しくて気付きませんでした。
描写されたトラブルのたびに動揺していた。
言われてみれば、いつも同じ展開だったのです。
冷静に捉えられる長女でよかったと思います。
毒親からの被害は自分事ではなく客観視できる対象でした。
親の考えを押し付けないこと。
子どもは自分ではありません。
小さくても大きくなってからも、それぞれの道を進みます。
それから、育児を「やってあげている」と思わないこと。
親の愛は無償であることが当然です。
育てる行為に見返りを求めてはいけない。
等価交換だと勘違いするからおかしなことになってしまうのです。
子どもたちは可愛いので干渉したくもなりますが、これからも適切な距離を取ろうと思いました。