長男がカマキリを触れるようになったので虫かごを買い与えました。
仕方がありません、約束だったのです。
長男は昆虫だとかイヌとかネコとかが好きではありません。
友だちと遊ぶときには平気なフリをしてバッタを捕まえていますが、内心は嫌々なことを僕は知っています。
虫かごをせがまれたこともありますが、ムシが好きではないという理由で断っていました。
買うのは構わないけれど、どうせ使わないから置き場所に困る。
突然ムシにハマりました。
先日はクワガタムシの育成を始めました。
土の中ではサナギになっているはずです。
最近はカマキリムシです。
昆虫の中でも恐怖指数が高く、触れる男子は小学校で人気者になれるらしい。
あんな怖いムシを触ることができるのか。
正面から見たことある?
めっちゃ怖いよ。
訝しんでいるとビニール袋に捕まえてきました。
そこで飼うつもり?
長男もだけど、カマキリも可哀想です。
友だちに昆虫博士がいるらしく知識も万全です。
カマキリは脱皮のために木が必要で、生きたムシしか食べない。
公園で枝を拾ってきて、せっせとバッタを与えています。
生きたまま捕食されるバッタ。
残酷だけど、こういうのが情操教育にいいらしい。
昆虫で学んでおかないとネコやイヌを虐待するようになって、そこでも歯止めが利かないと対象が人間に移りってなると聞きました。
こっわ。
バッタが生食いされて学ぶのであれば安いものです。
ごめんよバッタ。
今日もバッタが与えられています。
虫かごに投下されるバッタ。
狭い虫カゴのなかでカマキリムシと対面です。
どれだけ恐怖なんだよ。
ガンガン跳ねて逃げ周りますが10分もしないうちにガッチリと鎌で押さえつけられて。
美味しそうなお腹のほうから・・・。
あかん、気の毒すぎる。
ちょっとビジュアルがキツイので外でやって欲しいのですが、リビングルームに持ち込んで室内で涼しく鑑賞しています。
僕は目を背けてしまいますが長男はかぶりつき。
長女も次女も一緒に眺めています。
大丈夫かな。
本当に正しい情操教育を導くのか心配です。
食べられるのに飽きると冷蔵庫からプリンを出してくるし。
よく食べられるね。
親が先回りしてはいけません。
残酷で圧倒的な弱肉強食を学ぶのです。
僕たちだって牛だの豚だの、美味しく頂いている。
カマキリムシは駄目って、そんなバカな。
長男によって過酷な運命を背負わされたバッタたち。
あなたの命は無駄にしない。
彼らの屍を乗り越え、我が家が子どもたちには強く生きていって欲しいと思います。