株式投資はギャンブルではありません。
資本活動によるリターンは資本提供者に供給されます。
株式投資は期待値がプラスの試行を半永久的に継続して長期的に儲けを出す行為なのです。
合ってる?
頼みますよ。
ギャンブルは金銭や品物を賭けて勝負を争う遊戯のことです。
ブログ開始当時に賭博は胴元の取り分があるからマイナスサムゲームだと指摘する記事を書いたことがあります。
株式投資と賭け事とは明確に違う、と。
ところでギャンブルってなんだろう。
僕はパチスロで期待値のコントロール方法を学びました。
ギャンブルって突き詰めると投資の勉強になるのではないだろうか。
実際のカジノに手を出すととんでもないことになりそうなので、まずは書籍で勉強することにしました。
「賭けの考え方」です。
本書はポーカープレヤーに向けた硬派な指南書です。
ポーカーにおける心理状態の管理方法が説明されています。
バッドビートでビックポットを逃してティルトに陥ってしまったとき。
ダウンスイングに耐え切れずバンクロールの管理が疎かになったとき。
本書が伝える「賭けの考え方」に立ち戻れば窮地を脱することが出来ます。
・・・まったく分からない。
思った以上にガチでした。
手札がQ9の際のリバーを確認してからチェックする場合の期待値とか言われましても。
ちんぷんかんぷんです。
頑張って読み進めてみました。
何故か分かるようになってきていて、自分の読解力に驚いています。
多少のダウンスイングには慌てずバンクロールの管理が出来そうです。
ポーカーにはブラフという技術があります。
手札が強いふりをして相手を勝負から降ろしてしまう。
弱い雰囲気を醸し出して勝負金を吊り上げることも出来ます。
ブラフがポーカーの醍醐味だと思っていましたが成績への影響は大きくないそうです。
勝てるカードのときに勝ち切って、勝てないカードを配られたらきちんと降りる。
儲けよりも正しい決断を優先させる姿勢が長期的には最大のリターンをもたらします。
正しい決断を取り続けるために欠かせないポイントがあります。
- 金への執着や自尊心、感情を持ち込まないこと
- 現実を受け入れて長期的視野でプレイすること
- 分析と改善を継続的に繰り返すこと
株式投資に通じます。
成績を比較して誰かを出し抜こうとしたら大抵は失敗します。
目先の結果に熱くなった運用では安定した成功は望めません。
長期的なリターンを得るためには、下落局面も上昇局面も、すべて受け入れること。
セオリーどおりの運用を淡々と遂行することが最も期待値を高めるのです。
賭博だ投資だと論じたところで導かれる結論は同じだということ分かりました。
片意地を張る必要はない。
負ける勝負になっていないか、自分が正しい決断を出来ているのか。
根本的な姿勢を大事に資金を運用することが重要です。
本書の最終章はこのテーマで締められます。
結局、ポーカーはゲームにすぎない
少しでも多く稼ごうとか、気に食わない相手を打ち負かしてやろうとか。
間違えてはいけない。
人生を楽しむためにゲームがあるのです。その逆ではありません。
ポーカーでも株式投資でも、真髄は同じなのです。
最後にポーカー用語集です。
これでいつでもカジノに乗り込めますね。
バッドビート セオリー外の行動で打ち負かされること
ビックポット 掛け金が貯まった金額の大きい勝負
ティルト 精神状態が不安定で正しいプレイを出来ていない状態
ダウンスイング ついていない状態、期間
バンクロール 勝負を続けるのに充分な種銭