ヒトが地球上に誕生したのは250万年前です。
我々と同じ種であるホモ・サピエンスは15万年前に生まれました。
同時に存在したほかのヒト属との共存時期を経て、1万3000年前にはヒト属唯一の生き残りになりました。
ほかの種族を滅亡に追いやったのは、ほかでもない、私たちホモ・サピエンスです。
大丈夫ですよ、あなたが訪れているのは、軽快な語り口が魅力の億万長者物語です。
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読んだからといって資金は増えませんが、これからの資産運用に勇気づけられることはあるかもしれませんね。
生物としての人類を理解すると、これからの行動や進むべき未来が見えるかもしれないと思い、サピエンス全史を読み解いている最中です。
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ということで、読み解きを進めます。
ほかのヒト属を滅ぼすほどの生物能力は、7万年前に起こった「認知革命」によって獲得されました。
4万5000年前にはオーストラリア大陸に到着して生態系を破壊し、ヒト属を含む大型哺乳類をほぼ全滅させています。
1万6000年前にもアメリカ大陸で同じ運命を再現しました。
それまでの人類は、食物連鎖の中位にしか位置していませんでした。
「認知革命」を簡潔にいうなれば、虚構を信じ始めたということです。
人類は大きな頭を支えながら2足で歩行できるように、骨盤が狭まっています。
乳児が充分に成熟してからでは出産できないため早産になり、子どもを育てるために連携して生活するようになりました。
共同生活を送るようになると、複数の家族単位が安全に過ごすために、言語が発達していきます。噂話によって状況を共有するためです。
噂話は虚構の物語です。物語は神話へと発展し、集団を強固に繋ぎ止めました。
1789年にフランスで王権神授説が倒され、国民主権が達成されたことも、同じ文脈です。信じる神話が変わっただけに過ぎません。
虚構を語ることが出来るため、情報が次の世代に引き継がれるようになっていきます。
情報が繋がることで文化が発展し、歴史が紡がれていったのです。
遺伝子や環境の変化がなくとも発展していく点で、歴史学は生物学とは異なります。
種として、我々は進化しているわけではありません。
おカネや会社、人権や正義は、普遍的な真実ではなく、人類が獲得した神話の1つなのです。
人類は、1万2000万年前の農業革命まで、狩猟採集民として生活をしてきました。
石器時代と呼ばれますが、実際に使用されたのは加工しやすい木だったと考えられます。
木器時代の名称が相応しいのですが、木製の道具は朽ちてしまうため再現は困難です。
当時の地球上の人類は1,000万人にも満たず、集団が小さかったため感染症の被害は軽微でした。
個々としては、現代よりも優れた能力を携えていたと考えられます。
生き残るために、高い身体能力と幅広い技術、知識が必要だったためです。
食事は高カロリーなものを選んで摂取しており、多様性に富んでいました。
固定された集団勤務体制のもと、単一な食生活を送る現代とは大きく異なるのです。
認知を共有するようになった人類は農業革命により、社会を発展させ、統一の概念を獲得し始めます。
続きは、次回!!